ハムストリングスの柔軟性が低下すると起こる問題

はじめに

ハムストリングスはスポーツ界では肉離れが多いとされるメジャーな筋肉です。

サッカー選手や陸上選手で特に肉離れが多いです。

今回はアスリートが肉離れで競技からの離脱を余儀なくされるハムストリングスについてまとめました。

ハムストリングスとは

ハムストリングスとは、簡単に言えば、太ももの裏の筋肉のこと。単純にもも裏の筋とも言ったりもします。

語源としては、ハム(ham)は、豚肉加工食品の一種。(ももの肉を)塩づけにして燻製(くんせい)にしたものという意味で、ストリング(string)が糸やひもという意味です。

いわゆる「もも肉のひも」というのがもともとの意味になります。

ハムを作るときに豚などのもも肉をぶらさげるために、これらの筋の腱が使われたことに由来している。

Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

ハムストリングスを構成するもの

ハムストリングスは、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋(長頭および短頭)の3つの筋肉の総称で、3つなので複数形の「ス(s)」が付くようです。

ハムストリングスの機能

ハムストリングスの機能としては、膝屈曲(曲げる)、股関節伸展(伸ばす)させるときに働きます。

動作で言うと、歩くときに振り出した脚を減速させるときや膝を立てて寝た状態でお尻を持ち上げるときに使います。

運動では、走る時の加速やスピード維持に大事です。

ハムストリングスの柔軟性が低下すると起こる問題とは

筋肉は基本的に縮むことしかできないので、使えば使うほど硬くなり柔軟性が低下します。

もしくは、縮んだ状態で同じ姿勢でいる時間が長いと、縮んだ状態が普通だと体が理解しその長さに自然になっていきます。

以上の理由で、ハムストリングスがが硬くなり柔軟性が低下すると、いわゆる前屈した時に、床に手がつかなくなります。

そもそもつかない人もいますが( ;∀;)

体力測定での立位体前屈や長座体前屈で体が硬いね~、と言われる人は多くはこのハムストリングスが硬いのです。

ハムストリングスは骨盤の下の部分から太もものの後ろを通り、膝の後ろに付き、一部は膝下の前の部分に付いています。

これが硬いということは、骨盤を下に引っ張るので、骨盤が後ろに倒れ(後傾)、猫背のような姿勢を引き起こします。

逆に大腿前面の筋肉が柔軟性が低下すると、骨盤は前傾方向へ傾き、反り腰の原因にもなります。

ハムストリングスが硬い状態(骨盤後傾位)で、前屈すると骨盤が前に倒れない分、腰の動きでカバーしようとして、腰椎が通常よりも曲がることになり、骨盤が本来前傾しなくてはいけない分、腰椎にストレスがかかるのです。

腰は元々、動く範囲が広くないので、ハムストリングスが硬いと骨盤が前に倒れにくくなり、腰が過剰に曲がって、本来の腰の動く範囲を超えてしまい、腰へのストレスが増加し腰痛の原因になります。

農作業や座った状態での作業が多い人(デスクワークの人も要注意!)、すわなち前かがみの姿勢でいること多い人などは、ハムストリングスが常に縮んだ状態でそのまま固まってしまうため、しっかりストレッチしておかないと腰痛のリスクが高まってしまいます。

もちろんスポーツ選手もダッシュやスプリントでハムストリングスを多く使うので、しっかりストレッチしないといけません。

最後に

いかがでしたか。

ハムストリングスが何となく理解できたでしょうか?

今後、ハムストリングスのストレッチ方法や筋トレもご紹介していければと思います。

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