オスグッドはストレッチだけじゃ治らない!?

成長期のスポーツ少年に多いオスグッドという膝の痛み。

正式にはオスグッド病もしくはオスグッドシュラッター病と言います。

オスグッドの症状は?

すねの骨の上の方で膝のお皿の下にある骨が少しずつ出てきて、押すと痛かったり、走ったり、踏ん張ったり、ジャンプしたいするときに痛みが出るものです。

腫れたり、出っ張ってきた骨の部分に熱を持ったりします。

休むと痛みが良くなることが多いですが、また運動するとやっぱり痛いです。

成長期のスポーツ少年に生じやすいです。

お皿の下にあるスネの骨が引っ張られて、前に出てきたり、はがれたりして炎症(痛み)が出ます。

オスグッドになる原因は?

大腿四頭筋という太ももの前の筋肉に力を入れると、お皿の骨を介して膝を伸ばす力となります。

運動でこの膝を伸ばす力を繰り返し入れることにより、大腿四頭筋が付くすねの骨の上の方を何度も引っ張ることで、過剰な負荷がかかり炎症が起こります。

大腿四頭筋の強く引っ張る力が炎症を起こして、痛みを引き起こす原因になります。

オスグッドをよくするには?

なので、この大腿四頭筋が硬いと引っ張る力も強くなるため、ストレッチが大事だとされています。

大腿四頭筋のストレッチ

しかし、ストレッチをしっかりしているのに、なかなか痛みがよくならないこともあります。

じゃ、どうすればいいの?

ストレッチ以外でオスグッドをよくするポイント

ストレッチでダメなら、もう一つ大事なのが、「体の使い方」です。

ちなみにストレッチはもちろん大事です。

ストレッチをしっかりやったのに、なかなか良くならないという場合に「体の使い方」にも目を向ける必要があるのです。

じゃあ、「体の使い方」って具体的に何なの?となりますよね。

オスグッドをよくする具体的な3つのポイント

骨盤の傾き

具体的にポイントとなるのは、骨盤の傾きです。

骨盤は横から見ると、前傾と後傾に動きます。

まずは、この動きができるかどうかを練習しましょう。

前傾と後傾です。

その上で、いつもより骨盤を前傾した状態で構えの姿勢や踏み込み動作を行いましょう。

骨盤を前傾することで、お尻と太ももの裏の筋肉(ハムストリングスと言います)がピンと張ります。

そうすると、バネを引っ張ってピンとすると強く縮もうとするのと同じで、お尻の筋肉やハムストリングスが働きやすくなります。

骨盤を前傾させるとお知りやハムストリングスがピンと引っ張られて力が発揮しやすくなる

そうなると大腿四頭筋だけでなく、お尻とハムストリングスの力も協力してくれるので、大腿四頭筋が頑張らないといけない割合が下がって、すねの骨を引っ張るストレスが軽減されるのです。

つま先と膝の位置

そして、もう一つのポイントはつま先と膝の位置です。

簡単に言えば、膝がつま先よりも前に出過ぎないように注意しましょう。

膝が前に出過ぎると、膝を伸ばす力が強く働くことになるので、余計に膝の下に負担がかかってしまいます。

目安の膝の位置はつま先よりこぶし一個分前までです。

膝がつま先よりも出過ぎないように!出てもこぶし一個分まで。

重心

そして、最後のポイントは重心です。

先ほどのポイントに似ているのですが、重心が後ろに行くと、同様に膝を伸ばす力が強く働きます。

後方重心だと膝の怪我をしやすいとも言われます。

後方重心でターンすると膝の半月板なども痛めやすいです。

したがって、重心は基本的には常に真ん中からやや前方にある方がよいです。

しかし、実際にはサッカーなどのディフェンスの際は後ろに素早く移動したい場合は、どうしても後方重心にならざるを得ない場合があります。

そういう場合は、素早く安全にターンする練習を行う必要があります。

まとめ

ということで、ストレッチでよくならない場合に注意してほしいポイントとして「体の使い方」をご紹介しました。

さらに具体的には、

・骨盤の傾き:やや前傾

・つま先と膝の位置:膝はつま先よりこぶし一個分前まで

・重心:後方重心に注意

という3つの具体的なポイントを挙げました。

なかなかよくならない時はぜひ一つでも試してみてください!

それでもよくならない場合は、ご質問もお待ちしております。

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