こんにちは。
今回は選手のコンディショニングの際に、特に気を付けている点をご紹介します。
私が担当している選手は、サッカー選手がメインなので、特に股関節を中心とした鼡径部や足関節の可動域は毎回動きを確認し、アプローチしています。
サッカーは、ボールを蹴ることが多い競技です。
キック動作で最もストレスを受けるのは股関節をはじめとした鼡径部です。
サッカー選手で多い鼡径部痛症候群いわゆるグロインペインはキック動作に問題がある場合に発生することが多いです。
ちなみに、過去に担当した選手は、私が担当する前年のシーズンにグロインペインを抱えながらプレーを続け、骨盤の骨がボロボロになった状態で私がリハビリを担当し、復帰まで5か月ほどかかりましたが、その後は症状をコントロールしながら、引退までプレーを続けることが出来ました。
そのころはまだスカーティッシュの概念が私のなかになかったので、殿筋や体幹の強化、体の使い方を中心にリハビリを行いました。
スカーティッシュのアプローチが出来ていれば、もっと早く復帰できたと反省しています。
話は戻って、グロインペインの選手に対しては、全身を使った蹴り方で股関節や鼡径部にかかるストレスをなるべく減らすことが重要です。
プロレベルになると、相当強いキックを蹴ります。
そのボールのインパクト時の衝撃は相当なものです。
キック1回での衝撃はそこまで大きくなくても、それを高頻度で繰り返すため、小さな炎症が蓄積していきます。
バランスを崩しながらのキックや一瞬の駆け引きで素早く蹴らなくてはいけない状況でのキックは、より股関節や鼡径部に大きなストレスとなり、炎症も起きやすくなります。
そういう状況の中、適切なケアを怠ると股関節や鼡径部に蓄積した炎症の残骸が溜まっていき、これがスカーティッシュ(瘢痕組織)となり、可動域制限の原因となります。
これらを日々のケアで適切に取り除くことで関節本来の動きを維持し、グロインペインなどの他の慢性障害の予防につなげることが大切になります。
グロインペインに関しては、蹴り方の問題もかなり大きなポイントとなるので、これについてはまたの機会にまとめたいと思います。
サッカー選手で股関節や鼡径部に痛みで悩んでいたり、グロインペインであるという選手はスカーティッシュを取り除いて、適切な蹴り方を習得しましょう。
もちろん、お尻の筋肉や体幹の安定性も必要です。
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