いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、「成長のカギとなる考え方」です。
お子さんがサッカーを通じて成長するために、どんな考え方が大切なのか、私がサポートしている大学サッカー部のフィジカルトレーニングの考え方が参考になると思うので、ご紹介します。
現在、そのサッカー部では、週に1回「オールアウト」と呼ばれるトレーニングを行っています。
これは、ゲームやシュート練習で全力を出し切るもので、いわゆる「走るだけのトレーニング」は一切行いません。
サッカーを通じてフィジカルとメンタルも同時に鍛えることで、実践的な体力強化や試合での粘り強さの強化を目指しています。
このトレーニングを支えるのが、「成長のカギとなる考え方」です。
お子さんにもぜひ、これらの考え方を意識してもらえるよう、参考にしていただければと思います。
成長したいなら、限界に挑戦しよう
ただトレーニングを続けるだけでは、真の成長は得られません。
自分の限界を知り、その限界を超えるための負荷をかけることが成長につながります。
挑戦する姿勢を育てることが、より強く、早くなるための第一歩です。
トレーニングの原則の中に、「過負荷の原則」というものがあります。
この「過負荷の原則」とは、「少しずつ体に負荷をかけていくことで、体力やスキルが向上する」という考え方です。
お子さんが今できる範囲の練習だけを繰り返していては、成長は限られてしまいます。
少しずつ負荷を増やし、挑戦することで、筋力や持久力、技術が向上し、試合でもより活躍できるようになるのです。
例えば、短距離を走る際に少しずつ距離を延ばしたり、速さを求めたりすることで、足の力やスピードが自然に上がっていきます。
これが「過負荷の原則」です。
現在の限界を知ることも重要
限界に挑戦するには、まず自分の今の限界を知ることが大切です。
どこまでできて、どこからできないのか。
自分の現状を正確に理解することで、次のステップが見えてきます。
実際に大学のサッカー部では、フィジカルトレーニングのゲームで守備の場合、最初から最後まで前からどんどんボールを奪いに行けと指示しています。
本来の試合では、もちろん相手の状況や試合時間にしたがって戦い方を変えるのですが、フィジカルトレーニングを兼ねているため、前からどんどん守備するように促します。
その中で、自分がどれくらい連続して動けるのか、自分の限界を知ってもらうという目的もあるのです。
「これ以上動けない!」
それくらい、動くことを求めています。
失敗は恐れなくていい、むしろ失敗を活かそう
限界に挑戦する中で失敗はつきものです。
しかし、失敗を恐れる必要はありません。
失敗は成長のための大切な学びの機会です。
失敗した後に、それをどう捉え、どう活かして次の行動につなげるかがポイントです。
そして、試合での失敗をなるべく減らせるように練習でたくさんチャレンジして、失敗しておくことが大事です。
そのような取り組みが試合での積極性につながっていくと考えています。
失敗から限界を知る
失敗することで、自分の今の限界を知ることができます。
失敗は「まだ足りない部分」を教えてくれるサインです。
失敗を恐れず、挑戦を続けることで、何が不足しているのかが見えてきます。
先ほどは体力面の限界でしたが、これは技術的な限界を知る上で失敗がとても貴重な経験となります。
できること、できないことを明らかにしてくれるのは、限界にチャレンジして初めてわかることだからです。
101%の小さな挑戦を目指す
限界を超えると言っても、いきなり大きな目標を目指す必要はありません。
大切なのは、ほんの少し(101%)だけの上積みを目指すことです。
その1%の積み重ねが、最終的に大きな成長へとつながります。
限界に挑戦し続けることで成長する
限界に挑戦することで、子どもたちは成長していきます。
挑戦を続けなければ、現状維持か、場合によっては衰退してしまいます。
たくさん失敗し、今の限界を知り、その失敗から学び、101%の挑戦を続けることが、成長のカギです。
以上が、大学サッカー部でのトレーニングに対する考え方になります。
いかがでしたか?
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
お子様の成長を支えるために、ぜひ今回の考え方を日々のトレーニングや生活に取り入れてみてください。
次回もお楽しみに!
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