サッカー少年のためのパーソナルトレーニング
最近、マンツーマンで主に小学生を対象にサッカー少年のためのパーソナルトレーニングを始めました。
現在までに5人の少年にトレーニングを実施したのですが、ステップやターンをチェックしていると、うまくターンできていないケースが思ったより多く、その中でも1人の少年のターンの仕方が気になったので、そこで指導した内容をご紹介したいと思います。
1対1で絶対に負けないターンの仕方
1対1に限らずですが、いかに素早くターンができるかということは、サッカーを行う上で非常に大切です。
特に1対1で攻撃の場合は、まだ自分が先に仕掛けることができるので、アドバンテージがあります。
しかし、守備の場合は相手の動きに反応してステップやターンをしないといけません。
ということは、ちょっとでもターンが遅いと相手に置いていかれることになりかねません。
一瞬のステップやターンのミスが最悪、失点につながる場合もあります。
1対1の守備でやってはいけないステップの仕方
そんな1対1の守備ですが、特にターンの時にやってはいけないこととして、ターンするときに滑りながらターンするというのはよくありません。
スパイクを履いて状態のよいグラウンドであればそこまで起こらないターンですが、少年サッカーの場合、土のグラウンドでスパイクではなくトレシューでサッカーすることも多いはず。
そんなときにトレシューとグラウンドの間で滑りながら減速してターンするというのは、ターンのスピードが遅いだけでなく、一歩間違えれば怪我をしてしまう恐れもあります。
滑っている間に相手は1歩も2歩も先に進んでいるかもしれません。
あるいはそれがフェイントで逆方向に動き始めているかもしれません。
あるいは、滑っている間にバランスを崩して足首の捻挫や膝の捻挫を引き起こすかもしれません。
というわけで、滑りながらターンやストップ動作を行うのは避けるべきです。
子供の動きを見ているとこんなターンをしている子は意外と多いのではないかと思います。
止まれないから加速できない
このような滑りながらのターンをしてしまう原因としては、減速する筋力がなく、止まれないというものがあると思います。
止まれないから足とグラウンドの摩擦を使って減速を手伝ってもらっているのです。
しっかり、自分の筋力を使って減速できることが大事になります。
一歩で減速しようとすると、片足にかかる負荷も大きくなりそれなりに強い筋力が必要になります。
初めは細かくステップを踏むことで1歩にかかる減速に必要な力を少なくすることができます。
細かくステップを踏みながらしっかりと減速し、ターンをする。
これが大事です。
しっかり減速できれば、加速もできるようになります。
止まれないから、もっと加速できるはずなのに、無意識に加速をセーブしているという場合もあると思います。
まずは止まる練習から
したがって、まずは止まる練習から始めましょう。
加速してダッシュしてから、まずは10歩で減速して止まる練習を行いましょう。
それができるようになったら、8歩→6歩→4歩というように減速に使うステップ数を減らしていくのです。
減速というのは遠心性収縮という力の発揮の仕方で、結構強い筋力が必要です。
すぐにできるものではないと思うので、継続した練習とトレーニングが必要です。
減速からのターン
筋力がある程度付いてきてうまく減速できるようになったら、減速からスムーズに方向転換いわゆるターンが出来るように練習しましょう。
しっかり減速できればターンもやりやすくなります。
コントロールできるギリギリのスピードまで減速し、ターン、そして加速に繋げることができれば、1対1の守備で置いていかれることはなくなるでしょう。
グラウンド状況に関係なく、自分の筋力を使って減速できれば、転んだりせずに自由に動くこともできるようになります。
少し前までは、日本の選手は海外の劣悪な芝生環境ではよく転ぶと言われていました。
逆に海外の選手は転ばずにプレーを続けられたため、日本のフィジカルは弱いと言われていた時代もありました。
よいターンの仕方とは
結局、よいターンの仕方はどうすればよいかというと、自分の脚の筋力でしっかりと減速し、正確に行きたい方向へ方向転換して素早く加速する。
ということになります。
このように、10代のうちから正しいターンの仕方を体に覚え込ませることで、効率のよい動き方を手に入れ、サッカーを行う土台を作るお手伝いをしています。
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